2019/05/07(火)
【超重要】大腿二頭筋短頭
カテゴリー:変形性膝関節症
今日は「大腿二頭筋 短頭」についてご紹介していきます。
まず、大腿二頭筋には長頭と短頭の2つがあることをご存知ですか??
長頭は骨盤の坐骨結節から、
短頭は大腿骨の真ん中やや外側から、
スタートして、合流して腓骨頭にゴールします。
長頭と短頭のどっちが大切でしょうか??
膝痛を改善させる為、
膝を伸ばす為、
大切なのは長頭よりも断然短頭です!!!!!
短頭が大切な理由はこちら↓↓
短頭は長頭よりも短い為、
大きな力を発揮するには向いていません。
しかし、長頭と異なり、
腱の部分が少ない、つまり、筋肉実質部が多いんです。
癒着は腱ではなく、一般的に筋肉実質部で起こるので、、
短頭はとにかく癒着しやすいんです。
どこと癒着しやすいかと言われれば、、
・外側広筋
・腸脛靭帯
・膝関節包
・腓腹筋外側頭
などです。
めっちゃ重要な軟部組織だらけです。
短頭は筋肉実質部が多いから癒着しやすいとお伝えしました。
癒着しやすい理由はまだあります。
それは、、
変形性膝関節症の場合、
「短頭の断裂が報告されている」ということです、、
全員ではありませんが、
変形性膝関節症などの膝痛は脛骨の過外旋がよろしくない
という話は何度もしているのですが、
過外旋が大きければ大きいほど、
大腿二頭筋短頭の断裂率は高くなります。
なぜなら、過外旋を抑制しているからです。
「これ以上、外旋しないで!!」と短頭は
歩行時、階段昇降時などで常に伝えています。
で、断裂すると、
人間の生体反応として修復しようとするので、
線維芽細胞などの細胞が集合します。
コラーゲンがたくさん分泌されるので、気付いた時には癒着しています。
ここが癒着すると、
膝が伸びないだけではなく、
過外旋状態でロックされてしまう可能性さえあります。
変形性膝関節症の方のO脚がなかなか改善しない理由にも
「短頭の癒着」が隠れています。
さて、大腿二頭筋短頭の障害が
どれだけ大変で重要なものか、ご理解いただけましたか??