2026/07/02(木)
あなたの膝小僧の下の痛みは膝蓋下脂肪体炎ではなく末梢神経?
カテゴリー:原因不明のひざ痛, 変形性膝関節症, 夜間痛, 大腿四頭筋断裂, 安静時痛, 末梢神経性ひざ痛, 歩く時の膝痛, 膝痛

どうも、東京ひざ痛専門整体院 院長の鈴木慎祐です。
本日は渋谷のスターバックスより膝ブログをお届けします。
今回の膝ブログの一番の主点は「あなたの膝の痛みはもしかすると末梢神経ではないか?」です。
その前に膝蓋下脂肪体について前説したいと思います。
おそらく私は、日本で一番早く「膝蓋下脂肪体」の情報をYoutube上に発信した人物だと思います。
最近では、いろいろなところで
「膝と脂肪の関係」
「膝蓋下脂肪体とひざ痛」
について散見されるようになりました。
時間が経つのは早いですね。
この膝蓋下脂肪体について
ご存じない方の為にこの脂肪組織について少しお伝えさせていただきます。
まず、「脂肪」とは言いますが
体重は関係ありません。
膝蓋下脂肪体についてお話しすると
「先生、私そんなに太っていませんけど」と
言われることさえありましたが(笑)
まあ、とにかく誰にでも存在する脂肪です。
この脂肪は
膝が伸びている時には膝の前方部分に
膝が曲がっている時には膝の後方部分に
存在します。
つまり膝の屈伸に応じて
膝関節の隙間をうまく埋めてくれている組織で
膝を衝撃からも守ってくれています。

なので、スポーツ、日常生活の身体や動作のクセによって
関節の位置が変わり
筋肉の位置が変わり
膝蓋下脂肪体に
じわじわ圧力をかけていき
膝の痛みを感じて初めてヒトはこのトラブルを感知します。

上記画像でもわかりますが
膝蓋下脂肪体は他のいろいろな組織と隣接します
例えば
膝蓋腱
浅・深膝蓋下滑液包
半月板
横靭帯
内側外側膝蓋支帯
などです。
様々な習慣によって作られた人の癖は
やがてこれらのどこかにダメージを蓄積させ
隣接する膝蓋下脂肪体にも悪影響が波及し
ひざ痛として認知されます
そんな現代人特有の癖ですが
一度考えてみて下さい。
(1)いつも足を組んでいる?それは右足が多い?左足が多い?
(2)いつも階段やエスカレーターで同じ足から降りている?
(3)いつもスリッポンのような緩い靴ばかり履いている?
(4)ドライヤーで髪を乾かす時も歯磨きをする時も箸を使う時も利き手?
(5)いつもバッグを持つ手は?掛ける肩は右?左?
(6)横向きで寝る方が安心する?それは右向き?左向き?
(7)TVはよく見る?その時の首の位置は?左を向いてる?右を向いてる?
(8)普段使う椅子の高さは?膝が90°以上曲がるくらいの高さ?それとももっと曲がるくらい椅子は低い?
(9)1日の立ってる時間は5時間事情?
(10)1日に歩いてる歩数は12000歩以上?
どうでしょうか。いくつ該当するでしょうか?
これは膝だけでなく
あくまで身体のクセを作る例を挙げただけです。
結果的に膝にストレスをかけますし
「膝蓋下脂肪体」にも当然負担をかけます。
この膝蓋下脂肪体の厄介なところは
高齢者だろうが、
10代以下の男の子や女の子でも痛みが出る点です。
しかも、スポーツに支障をきたすくらい
なんなら何も出来なくなるくらい痛いです。
もっと詳しく膝蓋下脂肪体に関するひざ痛、膝関節症について
知りたい方は以下の動画をご覧ください。
今回の趣旨とずれてしまいますので
本題に入っていきましょう。
末梢神経についてです。
こちらの画像をご覧ください。

最近はレントゲンやMRI画像でも問題がわからないひざ痛について
医師でも膝蓋下脂肪体炎について話すようになりました。
ですが、このように膝関節の周りにはたくさんの神経があり
もしかするとこれらの末梢神経がひざ痛に悪さを
起こしている可能性があります。
医療の発展によって
今まで無視されてきたこのような小さな神経が
近年重要視されるようになってきました。
その背景には超音波エコーの普及があると思います。
エコーでこれらの神経を同定できますし
ハイドロリリース(簡単に言うと、注射で薬液を癒着しているところに注入して剥がす)
で整形外科医は原因不明だったひざ痛にアプローチできるようになってきました。
さて、
例えばこの中の膝神経ですと
・伏在神経膝蓋下枝
・下内側膝神経
・下外側膝神経
このあたりが主なひざ痛の原因として
考えられます。
皆さんのひざ痛について教えて下さい。
その痛みは
一点が痛いですか?ここが痛いと膝の痛い部分を指をさせますか?
または
「この辺の膝が痛いんだよな〜」とぼんやりしてますか?縦に痛い、横に痛い、など線状に痛いですか?
もし
「大体この辺なんだよな〜」と
膝蓋骨(膝のお皿)やその下にぼんやり痛みがある
線状に痛みがあるのであれば、
この末梢神経性のひざ痛である可能性は上がります。
なぜなら
もし筋肉や脂肪が痛い場合
もっと患者さん自身が具体的にお話しできるからです。
ここが痛い!とピンポイントで示せる方はその指し示したところに
原因があることが多いと言えます。
どこが痛いか?
というひざ痛のポイントを
うまく説明できるかどうかも我々プロは
痛みの原因の推測材料にさせてもらっています。
では、この3つの末梢神経について解説していきましょう。
まずは
伏在神経膝蓋下枝
についてです。
この神経は股関節、鼠径部にある「大腿神経」から分岐した神経です。
末梢神経というのは
脊柱から出たあと、足の方向に向かって下っていきますが
その過程でいろいろな神経に分かれていきますし、
その途中で名称も変わったりします。
大腿神経も伏在神経に名称が変わり、
その伏在神経が「膝蓋下枝」と「内側下腿皮枝」に分かれます。

例えば、
東急東横線線は中目黒駅で乗ったしても
和光市駅で降りたければ、乗ってるその電車は副都心線ですよね。
そして
途中の池袋駅で東武東上線に乗り換えたり
小竹向原駅で有楽町線に乗り換えたり
しますよね。あれと同じです。
この伏在神経は縫工筋という筋肉や広筋内転筋腱板という腱膜を貫通したり
この縫工筋の裏を走行したりするので伏在神経はとても圧迫を受けやすい組織です。
ですので、縫工筋を緩めることが伏在神経のアプローチになります。

以下に私が過去にアップした動画を載せておきますので
さらに詳しい情報をお求めの方はご覧になった下さい。
では、次ですが、
内側下神経
です。
ここはいろいろな説がありますが
坐骨神経
↓
脛骨神経
と後ろの神経が膝関節周囲で
前方に回ってきた神経と言われています。
実際に皆さんのひざ痛がその神経かどうかチェックしてみましょう!
まずはみなさん、その場で膝関節の膝関節裂隙を触ってみましょう。

そこから内側膝下神経を探していきます。
当院では、いつも鵞足腱と内側側副靱帯という組織の間周囲を
探し、痛みがあるかチェックします。
痛みに関与している可能性が高そうであれば、当然エコーでチェックします。

サクッと自分の膝にお絵描きしたものなので
少し雑ですが、ご了承ください。
膝小僧、関節裂隙、脛骨を確認していただきます。
内側の関節裂隙(大腿骨と脛骨の隙間)を
確認できたら、大体そこから指4-5個分下に行っていただくと
その周辺に内側下膝神経が存在します。
ぜひ場所と押した時の痛みと、合わせてチェックしてみて下さい。
こちらはその内側下膝神経についてお話ししている詳細動画です。
ぜひ確認して膝に関する知識を深めて下さい。
もう一つ、外側下膝神経も同じ要領で探すことができます。
もし膝蓋骨の下からその周囲にかけて皆さんのひざ痛があるのなら
原因である可能性があるのでぜひチェックしてみて下さい。
基本的にはこの内側下膝神経も外側下膝神経も
脛骨神経由来、つまり裏からきているので
(研究者によっては大腿神経由来と言っている方もいます、、)
裏が硬いとあまりよろしくない訳です。
そこで私がいつも皆さんにお伝えしている
「ひざ裏のばし」
これをきちんとやることが将来の皆さんのひざ痛ストレスを解放させます。
これらの神経は理学療法士や柔道整復師も知っている人は1割いないんじゃないかなーと思います。
メジャーな神経ではないですが、近年、慢性的なひざ痛として
とても注目されています。
その証拠に整形外科では
これらの小さな神経に対してクーリーフ治療(末梢神経ラジオ波焼灼療法)という
要は神経の活動を抑制して脳へ痛みを伝えにくくするという外科的な治療法です。
こちらの記事がわかりやすいかもしれませんので
https://www.yomiuri.co.jp/yomidr/article/20241028-OYTET50006
数年前には関西の病院などでしかやっていなかった気がしますが
今日調べたところ、結構行っている病院が増えているみたいです。
気になる方はチェックしてみて下さい。
ー鈴木慎祐
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鈴木慎祐(SHINSUKE SUZUKI)
静岡県三島市出身で息子三人、妹が二人、妻は一人。幼稚園時代からサッカーしかしてこなかった男。ポジションはMF。母子家庭で育ち、コーヒー店を営んでいた祖母と多くの時間を過ごす。好きな飲み物はウインナーコーヒーと緑茶。犬が好き。理学療法士として医療機関勤務後、2018年~東京自由が丘で当時世界に1つ存在しなかった「ひざ痛」専門整体院を周囲の反対を押し切り、開業。2023年~大好きな祖母がこの世を去り、人生を振り返る。「海外で理学療法士」の憧れを叶える為、2025年~カナダ修行、2026年帰国。6月には東京渋谷にて東京ひざ痛専門整体院 京四郎 営業再開。実はお笑い M-1グランプリ出場経験がある(予選敗退)。
最近は息子たちによく唐揚げを作るのにハマってます。
資格▶︎
厚生労働大臣認定 理学療法士(国家資格)
膝痛研究家®︎
所属▶︎
・公益社団法人 日本理学療法士協会
・一般社団法人 日本ペインリハビリテーション学会
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